ビジネス法務コーディネーター®の大森靖之です。
日頃は、ビジネス契約書専門(特にIT系に強い)の行政書士として、中小・ベンチャー企業様の成長発展のお手伝いをさせていただく傍ら、埼玉県川口市にあるコミュニティFM局、FM Kawaguchiにて『ちょいワルMonday』という番組(毎月第2、第4月曜日19:00~生放送)の構成作家兼パーソナリティとしての活動もさせていただいております。
こちらの本のご紹介です。

最近、結構売れているみたいですね(新聞広告でよく見る)。
帯にある「山口周氏 成毛眞氏絶賛!!」で則ポチッと(影響されやすい)。
本を開くと「この1冊あればだいじょうぶ。きびしい世界を生き抜く自分になれる。」
想定読者は、おそらく大学生~社会人になりたての若い方。
自分がそのくらいの年代だった頃と比べると、不景気であることは変わりませんが、現在の方がより「難しい」時代となっていることは確か。
著者の北野唯我さんの経歴。
1987年、兵庫県生まれ。神戸大学経営学部卒。就職氷河期に博報堂へ入社。その後、ボストンコンサルティンググループを経て、2016年、ワンキャリアに参画。現在、取締役として、人事領域・戦略領域・広報クリエイティブ領域を統括。…【以下略】
『仕事の教科書』北野唯我(日本図書センター)裏表紙
このキャリアを見ただけでも、凄い方だなーと。
私自身、2002年4月に新社会人になりましたので「社会人21年生」でありますw
社会人20周年の節目にあたり、時代の変化とともに「仕事の基本」も変化、アップデートされているはず、「今風の仕事の基本を一度学んでみたいなー」と思い、この本を手に取りました。
大まかな構成としては、
- CHAPTER1 「仕事が遅い人」と呼ばれないためのスピードアップ術
- CHAPTER2 「わかりづらい」から脱却するための文章化術
- CHAPTER3 相手から「Yes」を引き出すための提案術
- CHAPTER4 健康と成長を両立させるためのセルフコントロール術
というラインナップ。
「社会人21年生」が気になるのはどうしてもCHAPTER4ww
だんだんと無理がきかなくなってきているなーと自覚症状が出始めている(でも認められない)年代に差し掛かってきています。
この本で一番刺さったのがこちらのくだり。
健康生産性を上げて、心身の健康をキープせよ
『仕事の教科書』北野唯我(日本図書センター)p.129
いまから私は、具体的な方法を10個紹介していくが、それらを私が実行する目的は「健康生産性を上げるため」である。
まず、言葉の定義をしておくと、健康生産性とは、「自分の心身が健康である状態を回復・キープするための効率性」をさしている。
「そうそう、健康生産性!!」と思わず独り言。
健康(心身どちらも)を失ってまでやるべきことなど一つも無いですよね。
健康生産性を上げるための具体策の一つ、SNSとの付き合い方。
だれかのポジティブな話は、自分が健康的な状態であれば、素直に喜べるかもしれない。しかし、自分があまりうまくいっていないときや、そこまで達観して物事を見られない状態だと、嫉妬というネガティブな感情が生まれる。もちろん、私にもある。
『仕事の教科書』北野唯我(日本図書センター)p.132
そして、この毒のなにが厄介かというと、中から生み出された毒は、自分では修復しづらいのだ。タコは、ほかの生物に切られた足は、自ら修復することができるが、自分のストレスによって自傷した足だけは、直せないという。同様に、嫉妬という感情のむずかしさは、自分で自分を傷つけていることだ。
そりゃ、ありますあります私だって。
「タコ」のくだりについては、そうだんなーと。
上記を踏まえ、SNSとの付き合い方について著者はこう端的に述べます。
「だれをフォローしないか?」「だれをミュートするか?」を決めることだ。
『仕事の教科書』北野唯我(日本図書センター)p.133
ということで、お年頃ゆえ、どうしても「健康」の部分にフォーカスを当ててしまいましたが、他のともろもすごく参考になりました。
特に、
CHAPTER1 「仕事が遅い人」と呼ばれないためのスピードアップ術
仕事が遅いと、どんなに高いクオリティの成果物を提出したとしても「仕事ができない」というレッテルが貼られがちな昨今。
「すぐやる」
「すぐ出す」
「すぐ答える」
この「3つのすぐ」を徹底するだけでだいぶ「仕事が出来る奴」と認知されるでしょう。
想定読者(若い方)はもとより、襟を正す意味でも私たちロスジェネ世代が読んでも、損のない本だと思います。
最後まで、お読みくださりありがとうございました。
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