鉄道・旅行

青春18きっぷの旅2022夏~中央線

ビジネス法務コーディネーター®の大森靖之です。
日頃は、ビジネス契約書専門(特にIT系に強い)の行政書士として、中小・ベンチャー企業様の成長発展のお手伝いをさせていただく傍ら、埼玉県川口市にあるコミュニティFM局、FM Kawaguchiにて『ちょいワルMonday』という番組(毎月第2、第4月曜日19:00~生放送)の構成作家兼パーソナリティとしての活動もさせていただいております。

こちらの投稿からの続きです。

私の青春18きっぷを使った旅。
状況判断の感性を磨く訓練も兼ねており(…というのは表向きで、単に気ままな旅なんですが)、マイルールを定めておりまして…

①事前に行き先を決めない(列車内で時刻表を見ながら考える)
②スマホで現地情報を調べない
③地元の方に積極的に話しかける(今回はコロナ禍ということもあり自粛)
④一度下車したことがある駅では改札出ない(どうせ下車するならこれまで降りたことのない駅で。どうせ泊まるならこれまで泊まったことのない街で)

…etc

「状況判断の感性を磨く」を少し深掘りしてみますと(「別にしなくていいよ」という読者の皆さんは読み飛ばしてください)、この「青春18きっぷ」

細かいルールは除外するとして、
・JR線しか乗れない
・JR線の中でも「普通列車」しか乗れない(新幹線、特急NG)
という「大原則」があります。

この「大原則」を踏まえた上で、旅程を組まなければなりません。
東海道線や宇都宮線などの「幹線」であれば、時間はかかれど乗り継ぎには不自由はしないのですが、これがローカル線がからむと大変。
乗り継ぎ駅で2~3時間待たされるとかはザラなのです(時刻表とにらめっこ)。

さらに、種々の「トラブル」はつきもの。私が過去に遭遇したものですと、
・ゲリラ豪雨で運転打ち切り。新幹線に振り替え(これはラッキーなパターン)
・夕方に私の乗っている前の列車が動物(たぶん鹿)を曳いてしまって運転見合わせ。その日は運転打ち切り。無人駅で容赦なく降ろされ、救済措置でタクシー相乗りで近くの大きな駅まで連れていってくれたものも、ホテルは満室。野宿しつつ、次の日の始発を待つ(夏で良かった)
・時刻表上の接続時間が2分しかないところ、乗換駅への到着間際に突然の腹痛(ランチの牡蠣にあたる)。選択の余地なくトイレ直行。次の接続列車は6時間後
…etc

上記で言えば、
・6時間後の接続列車を待つ
・6時間は待てないから行き先を変える
・その駅周辺で観光し、ホテルを探して泊まっちゃう
・帰宅する
等々、与えられた条件下での選択肢を想定し、比較衡量し、最善の選択肢を一つ選び、実行する。
状況判断の連続なのであります。

さて。
今回、上記リンク先の飯田線の列車の終着駅が「岡谷」
これまで一度も下車したことがないので、ちょっと街をブラブラしてみようかと。

マイルール②が発動されるため、手がかりは、駅前にある観光案内の看板と、観光案内所。

地方のたいていの駅にはセットであるので、まずは看板でアタリをつけて、詳細情報を観光案内所の方に聞いてみるようにしてます(仕事と一緒で「何やればいいか教えてください」では観光案内所の担当の方も困ってしまうと思われるので)。

どうやら、岡谷は歴史的に養蚕業が盛んなよう。

せっかくなので、この際博物館等で学んでみようかと思い立ち…

【岡谷蚕糸博物館】

詳しくは上記リンク先をご覧いただければと思うのですが、養蚕業の歴史を学ぶコーナーのほか、「繭」から「生糸」になるまでの作業が実際に行われているコーナー(工場)もあったりで、とても勉強になりました!(こういうたまたまのファインプレーがあるのも、この旅の特徴。いかんせん、行き先は何も決めていないのでw)

大人の社会科見学にも、もちろん、子供の社会科見学にも、もってこいだと思います!(今度は娘を連れて来よう)

戦前は、岡谷などで作られた生糸が中央線で横浜港に運ばれ、海外に輸出され、外貨獲得の主要な手段だったことも分かって、鉄道の旅との繋がりも感じたり。

【信州とシルク】

蚕が桑の葉を実際に食べているところ(ムシャムシャと結構音がする)や出来たてホヤホヤの本物の「繭」を見ることができたのは貴重な経験。

飯田線も乗り終わったので、これで帰宅するつもりが…
中央線の沿線火災で、長時間足止めをくらい。
仕方ないので(心の中ではせっかくなのでw)、どっかにもう一泊しちゃおうと思い立ち、松本へ。

そんなこんなで到着が夜遅くになってしまい、名物の蕎麦と日本酒を少々。

蕎麦もさることながら、このトウモロコシが実に美味しかった!
今度はトウモロコシをいっぱい食べたいw

翌朝は、松本城周辺を散歩。
松本には何度も来たことがありながら、松本城を訪れたことは今までなく…

立派な天守閣に惚れ惚れ。
何で今まで来なかったんだろう。
朝早いのに、園内にはたくさんの人がおとずれていました。

松本の街も時間をかけて散歩。

松本って湧水の街でもあるんですね!(これは知らなかった)
街のあちこちでこんこんと水が湧き出ていました。

【まつもと湧水巡り】

湧水の街好きなんですよねー
梅雨の時期に千葉県の久留里に行った際にも感じましたが、湧水のある街はとても魅力的。

それはさておき、『白線流し』のロケ地巡りor上高地の方まで足の伸ばしてみようかなーとも思いつつも、ここでタイムアウト。

途中、上諏訪で温泉に入ったり、甲府で「ほうとう」を食べたりしつつ…

【片倉館】

【千人風呂】

文化的な施設と思いきや、内部は銭湯。
上諏訪駅から歩いて10分程度なので、ぜひ。
昭和初期に建てられたこの「片倉館」。シルクエンペラーと称された片倉財閥の地域貢献によって建設されたよう。

そんなこんなで、普通電車に約半日以上揺られて、家路についたのでした。

ちなみに…ブログの読者の皆さんの誤解がなきように。
色んなところに行って観光しているように見えるかも知れませんが、実際、全旅程の2/3は列車に揺られている旅です…

●音声配信

上述の鉄道の旅について、現地の松本より、ライブでの音声配信にチャレンジしてみました。
お手すきの時にお楽しみいただければ幸いです。

最後まで、お読みくださりありがとうございました。

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