ビジネス契約書専門の行政書士(特にIT&クリエイター系の契約書に強い)
ビジネス法務コーディネーター®の大森靖之です。
目次
- はじめに
- 1.企画力 ― テーマを形にする力
- 2.構成力 ― 聞き手の理解の流れをつくる力
- 3.表現力 ― 難しいことを「絞って伝える」力
- 4.発信力 ― 講義前から信頼を積み上げる力
- 5.オンライン対応力 ― 画面越しでも「場をつくる」力
- 6.集客・広報力 ― 主催者と一緒に「人を集める力」
- 7.アフターフォロー力 ― 講義を“次につなげる”力
- 8.講師としての歩み
はじめに
士業や専門家の方から、こうした質問をいただくことがあります。
「講師の仕事って、どうすれば頼まれるようになるんですか?」
実は、講義内容が良いことは“当然の前提”です。
その上で求められるのは、企画力・構成力・発信力・集客力など、
講義を“仕事として成立させるための実務スキル”。
さらにもう一つ大切なのが、
専門知識をあまさず細部まで伝えるのではなく、あえて絞って“わかりやすく伝える”こと。
受講者が「なるほど」と納得できる瞬間をつくることが、講師としての信頼を生む第一歩です。
本稿では、私が思うところの専門家が講師として活動するために必要な「7つの力」をご紹介します。
1.企画力 ― テーマを形にする力
講師は「呼ばれる人」ではなく、“企画を提案できる人”へ。
・どんなテーマを
・誰に向けて
・どんな成果を提供するか
これを自ら設計できる講師は、主催者から非常に信頼されます。
2.構成力 ― 聞き手の理解の流れをつくる力
講義は 順番のデザイン がすべてです。
導入 → 本質 → 実例 → まとめ → 行動の一歩
この流れを意識するだけで、
参加者の理解度が劇的に変わります。
3.表現力 ― 難しいことを「絞って伝える」力
専門家の落とし穴は「全部伝えようとすること」。
しかし講師の役割は、
“何を削るか”を判断することでもある。
「10伝えて1残る」より
「3を伝えて3残す」講義が良い講義。
専門知識をあえて絞り、
“わかりやすく翻訳する力” が講師としての力量であると考えます。
4.発信力 ― 講義前から信頼を積み上げる力
講師は、登壇する前から選ばれています。
- SNS
- ブログ
- note
- 実績紹介
こうした日々の発信が「この人に頼もう」という判断基準になります。
5.オンライン対応力 ― 画面越しでも「場をつくる」力
オンライン研修では、講師の力量がより明確に出ます。
- 声のトーン
- 話すテンポ
- 表情・間の使い方
- チャットとのやり取り
オンラインは“空気が読みにくい”。
だからこそ、講師は“空気をつくる”側になります。
6.集客・広報力 ― 主催者と一緒に「人を集める力」
今の時代、講師にも集客力が求められています。
- SNSでの告知
- 世界観の統一
- 事前案内の工夫
- リマインド投稿
自分で集客できる講師は、それだけで重宝される。
7.アフターフォロー力 ― 講義を“次につなげる”力
むしろ大事なのは「講義後」。
- アンケート対応
- 質問への返信
- フォロー資料の送付
- 次回テーマの提案
講義は「終わった瞬間」から次が始まります。
8.講師としての歩み
― この3年間で担当してきたセミナー・研修の記録 ―
“現場で使える法律”を届けるために
ここ3年間で担当してきた講義を振り返ると、
「企業の現場で実際に使う法律」を翻訳して伝える講義
を中心に取り組んできました。
以下、代表的なテーマです。
契約・取引実務
現場が求める「契約書を読む力」を養うテーマ。
- 契約書のポイント研修(基礎編/応用編)
- 契約解除・仕様変更・キャンセル対応
- 業務委託契約とフリーランス法対応
- 下請法と優越的地位の濫用(2026年改正対応)
→ 契約書=ビジネスを前に進めるためのツール という視点を重視。
情報管理・リスク対策
企業の信用に直結するテーマが増加。
- 秘密保持契約(NDA)の実務
- 経済安全保障と情報管理体制
- フリー素材・著作権リスク
- 情報漏洩リスクと企業責任
→ 「中小企業でも今日からできる情報管理」 を軸に解説。
コンプライアンス・組織づくり
組織文化に関わるテーマも多数。
- コンプライアンス研修(役員/管理職/一般社員)
- ハラスメント防止と規程整備
- 内部通報制度(公益通報者保護法対応)
→ “守るルール”から“活かすルール”へ。
法改正キャッチアップ
条文解説ではなく「実務課題」として伝えるスタイル。
- 改正民法(契約・代理・消滅時効)
- 改正景品表示法・特商法
- フリーランス保護法
- 下請法改正(2026年施行予定)
→ 改正内容を「自社の実務にどう落とし込むか」の視点で整理。
まとめ
“教える”を仕事にするとは、
知識を伝えるだけではなく、現場を動かすこと。
専門家は、法律を「現実に落とし込む翻訳者」であり、
企業の未来とリスクを守る“伴走者”。
これからも、契約・法改正・コンプライアンスの現場で
「理解が行動に変わる講義」を届けていきます。
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