ビジネス契約書専門の行政書士(特にIT&クリエイター系の契約書に強い)
ビジネス法務コーディネーター®の大森靖之です。
はじめに──「情報発信って、意味あるんですか?」と聞かれて
士業の方とお話ししていると、ときどきこんなご質問をいただくことがあります。
「ブログやSNSって、やったほうがいいんでしょうか?」
この問いに対して、私自身がよく思い出すのが、かつて書いたブログ記事です。
正直、私も最初は手探りでした。
ブログを書いても、誰に届いているのか分からないし、反応もほとんどない…。
そんな時期がしばらく続きました。
でも、続けるうちに、少しずつ変化が生まれてきたのです。
この記事では、士業の皆さんが「何かのツールで情報発信してみようかな」と思ったときに、少しでも背中を押せるような体験や気づきを、等身大でお届けできればと思っています。
ブログは、じんわり効いてくる“関係づくり”の道具
「ブログって、集客できるんですか?」
そんなふうに聞かれることもありますが、私はこう答えるようにしています。
「すぐに何かが起こるわけではないけれど、振り返ってみると“やっておいてよかった”と思うことばかりです。」
たとえば──
- ブログを読んだ方から、そっと相談のご連絡をいただくようになったり
- 同業者から「一度お話ししませんか?」とお声がけいただいたり
- 過去に読んでくださっていた方から、何年越しにご依頼をいただいたり
そんな“ご縁”が、少しずつ広がっていくのを感じています。
もちろん、ブログがすべてを変えてくれるわけではありません。
でも、地道に書き続けているうちに、自分の考えを整理できたり、
「このテーマならこの人」「大森だったら契約書!」と思い出してもらえるようになったりと、
少しずつ、少しずつ、良い循環が生まれていく感覚があります。
「情報は、発信している人のもとに集まる」という実感
行政書士事務所の開業準備中のあるとき、ふと目に留まった一冊の本にこんなことが書かれていました。
「有益な情報を発信するところに、情報が集まる」
その言葉を胸に、「物は試し」と始めたブログでしたが、
いまになって思えば、この言葉の通りだったのかもしれません(準備中~開業してからしばらくはとても暇だったので、毎日毎日頭の中から言葉を絞り出してブログを書き連ねていましたw)。
発信を続けていると、ありがたいことに──
- 「この前のブログに書いてあった件で、悩んでいる人がいるよ」
- 「この記事、あの人にも読んでもらいたいなと思ってシェアしたよ」
- 「この分野、一緒に何かできませんか?」
そんなふうに、お声がけいただけることも増えてきました。
とはいえ、これは「ブログを書いたから情報が入ってくる」という単純な話ではなくて、
やはりその前提には「読んでくださる方にとって、何かしらの意味がある内容であること」が必要なんだと感じています。
「受け取る情報」は、自分の発信と“等価”であるということ
少し感覚的な話になりますが、私はこんなふうに感じています。
「自分が発信した情報と、受け取る情報の質は、おおむねイーブンである。」
つまり、何気なく書いた日記のような内容には、それ相応の反応しか返ってきませんし、
逆に、自分なりに考えたことや実務で得た学びを丁寧に伝えた記事には、
それを受け取った方が、きちんと反応をくださるんですよね。
だからこそ、焦らず、少しずつでもいいから、発信の質を高めていくことが大切なのかなと、日々思っています。
士業の方がブログを続けるための「ゆるやかなコツ」
私自身が試行錯誤しながら続けてきた中で、特にしっくりきた習慣を3つご紹介します。
①「20分以内で書く」と決める
ブログが続かない最大の理由は、「書くのに時間がかかりすぎる」ことだと思います。
かつての私も、1記事に数時間かけていた時期がありました。
でも、いまは「20分で書ききる」とゆるく決めています。
完璧じゃなくてもいい。書きながら上達していく感覚を大事にしています。
②「他人のことより、自分の気づきを書く」
「自分がどう感じたか」「どういう工夫をしたか」。
そんな、自分の中にある小さな気づきこそが、意外と読んでもらえるテーマになります。
無理にトレンドを追ったり、有名人の話題に乗っかったりしなくても、
あなたの実務の中に、書くべきテーマはたくさんあるはずです。
③「とりあえず、続けてみる」
これが一番難しいし、一番大事なことかもしれません。
でも、本当に「細くてもいいから、長く続ける」ことが、
ブログを“自分のメディア”に育てていく鍵だと感じています。
「士業のブログに書くことなんてない」と思っていませんか?
開業したばかりの方からは、よくこんなご相談もいただきます。
「とはいえ、日々の業務が地味すぎて、書くことがない気がして…」
そんなとき、私はこうお伝えしています。
「むしろ、士業の地味な一つ一つのタスクこそが、求められている情報です。」
たとえば…
- 「申請書類の提出先でこんなやりとりがあった」
- 「お客様にこう伝えたら、すごく安心してもらえた」
- 「こういう間違い、けっこう多いんですよね」
…など、日々の仕事の中には、
“同じような場面で悩んでいる誰か”に役立つヒントがたくさん眠っているはずです(だってこれらを日々こなして報酬をいただいている側面もあるのですから)。
発信している士業は、「思い出されやすくなる」
最後にもう一つ、発信の力を感じる場面があります。
それは、「何かあったときに、真っ先に思い出してもらえる」ようになることです。
「あの人、確かブログで●●って書いてたな」
「このテーマなら、あの先生に聞いてみよう」
こんなふうに、“専門性 × 発信”によって、あなたの名前が頭に浮かぶようになる。
これは、少し時間はかかりますが、とても大きな意味を持つ変化であり、財産です。
ご希望があれば、ブログ発信のお手伝いもしています
もし、「やってみたいけど、どう始めればいいか分からない」
「続けられるか自信がない」そんな方がいらっしゃいましたら、
無理のない範囲でお手伝いさせていただいています。
- ブログのテーマ整理
- 読者ターゲットの見極め
- 続けやすい仕組みづくり(時間設計やネタ出し)
…といった形で、士業の方の情報発信をゆるやかにサポートしています。
おわりに──「発信した人にしか、見えない景色がある」
最初の一歩は、不安もあるかと思います。
でも、発信してみて初めて見えてくることって、たくさんあります。
そして、そこには新しい出会いや、自分自身の成長が、静かに待っていることも多いです。
よかったら、あなたも一緒に「士業としての発信生活」を始めてみませんか?
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最後まで、お読みくださりありがとうございました。
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