情報発信術

【ブログ術】第0回:続くブログの正体は「凡事徹底」である

ビジネス契約書専門の行政書士(特にIT&クリエイター系の契約書に強い)
ビジネス法務コーディネーター®の大森靖之です。

目次


1. はじめに:「ブログ、どうやったら続きますか?」

忘年会シーズンになると、
普段はなかなか会わない人と顔を合わせる機会が増えます。

そんな場で、今年も何度も聞かれた質問がありました。

「ブログ、どうやったら続きますか?」

士業の方、個人事業主の方、経営者の方。
業種も立場も違うのに、なぜかこの質問に行き着く。

それだけ、
「書きたい気持ちはあるけれど、続かない」
という悩みが、多くの人に共通しているということなのだと思います。

この記事は、
「ブログを始める方法」でも
「一気に伸ばすテクニック」でもありません。

どうすれば、無理なく、自然に、長く続くのか。
その構造を、できるだけ正直に言葉にしていく記事です。


2. 自己紹介と、このシリーズの位置づけ

ビジネス契約書専門の行政書士(特にIT&クリエイター系の契約書に強い)
ビジネス法務コーディネーター®の大森靖之です。

このシリーズでは、
私自身が10年以上ブログを書き続ける中で見えてきた
「続く発信の構造」
について、
実体験ベースでお話ししていきます。

ノウハウ本の要約でも、
マーケティング理論の紹介でもありません。

実際に、
書いて、止まって、迷って、
それでも書き続けてきた人間の記録です。


3. ブログが続かないのは「意志が弱いから」ではない

最初に、ひとつだけはっきりさせておきたいことがあります。

ブログが続かないのは、
意志が弱いからでも、
努力が足りないからでもありません。

むしろ、ほとんどの人が途中で止まります。

・最初はやる気がある
・数本書いてみる
・思ったほど反応がない
・ネタが浮かばなくなる
・更新が義務のように感じ始める

これは「失敗」ではなく、
自然な流れです。

問題は、
その先に進むための設計を、
誰からも教わっていないことにあります。


4. アメブロ約13年・2900記事という「現実」

私自身の話をします。

私は、
中小・ベンチャー企業のための『契約』の基礎知識♢継続は力なり♢
というAmebaブログ(アメブロ)を、約13年続けてきました。

2025年12月現在、記事数はおよそ2900本。

この数字を聞くと、「すごいですね」と言われることもあります。

でも、実情はかなり地味です。

・今でも検索され、読まれている記事
・定期的に問い合わせにつながる記事
・ほとんど読まれていない記事

すべて、あります。

むしろ、
「ほとんど読まれていない記事の方が圧倒的に多い」
というのが正直なところです。


5. それでも、書き続けてきた理由

では、なぜやめなかったのか。

理由は単純で、「やめる理由がなかった」からです。

無謀にも、若気の至りで、
コネなし、カネなし、プランなし、
営業経験もほとんどないまま会社員を辞めて独立してしまいました。

正直、
人とのコミュニケーションは得意なほうではありません。
営業も苦手です。

断られると、
平気なふりはしますが、
内心では3日間くらい普通にヘコみます。

それでも、
仕事を取らなければ生きていけない。
これはきれいごとではなく、
本当に切実な問題でした。

幸いだったのは、
文章を書くことだけは、それほど苦にならなかったことです。

若い頃からmixiを書いていて、
長文を書くこと自体には、
あまり抵抗がありませんでした。

だから、
「得意ではない営業を無理にやるより、
文章で仕事のことを書いたほうが、
まだ自分にはできそうだ」

そう思って、
書くことをやめなかった。

というより、
やらざるを得なかったのです。

・誰かに評価されなくても
・すぐに仕事につながらなくても
・目に見える成果がなくても

書いている内容は、
日々の仕事の中で実際に起きていること。

「これは、どこかで誰かの役に立つ」
そう信じられるだけの材料は、手元にありました。


6. WordPressでのリライトが、すべてを変えた

2022年から、
「契約書に強くなる!ブログ」という
WordPressサイトを運用しています(このサイト)。

ここでやったことは、とてもシンプルです。

アメブロ2900記事の中から、

・読まれている記事
・仕事につながっている記事

を中心に、リライトする。

一方で、
ほとんど反応のなかった記事も、
同じテーマでリライトしてみました。


7. 「同じ人間が書いているのに、なぜ差が出るのか?」

すると、
どうしても無視できない違いが見えてきました。

同じ人間が、
同じ分野について、
同じ経験をもとに書いている。

それでも、

・よく読まれる記事
・最後まで読まれない記事

が、はっきり分かれる。

文章力の差ではありません。
知識量の差でもありません。

違っていたのは、話の「組み立て方」でした。


8. 読まれる記事には「順番」がある

私は、職業柄か?
「なんとなく良さそう」という感覚をあまり信用しません。

再現できないからです。

そこで、
2022年から3年近くかけて、

・読まれている記事
・仕事につながった記事
・反応がなかった記事

を、何度も見比べました。

どこから話が始まっているのか。
どんな順番で説明しているのか。
どこで専門性が出てくるのか。

すると、
ある共通点が見えてきました。

読まれるかどうかは、
話の「順番」でほぼ決まっている。


9. やっちゃん式6ステップ構成

こうして整理されたのが、
いま私が使っている「6ステップ構成」です。

1.課題(半径2メートルの範囲で起きている問い・違和感)
2.結論(仮説でもよい)
3.共感(相手視点・あるある)
4.本質(構造・ルール・慣習・暗黙の前提)
5.適用(現場への当てはめ)
6.提案(次の一歩)

この構成は、
どこかから借りてきたものではありません。

実際に読まれ、
仕事につながってきた記事を
後追いで分析して言語化したもの
です。


10. なぜ「課題」から始めるのか

多くの文章は、
いきなり「事例」や「主張」から始まります。

でも、現場の読者は、すでに困っています。

「知りたい」よりも、
「どうしてこうなるのか分からない」
という状態です。

だから、
最初に置くべきなのは事例や主張ではなく、「課題」です。


11. なぜ「共感」を挟むのか

専門家がいきなり正論を語ると、
人は静かにページを閉じます。

「それは分かっているけれど、現実はそう簡単じゃない」

この気持ちを、一度受け止める。

そのためのステップが、「共感」です。


12. 特別なSEO対策をしなくても仕事につながる理由

よく聞かれます。

「SEO対策は、何をしているんですか?」

正直に言うと、
特別なテクニックはほとんど使っていません。

それでも仕事につながるのは、

・実際の課題から始まり
・読者の立場に共感し
・構造を整理し
・現場に当てはめて終わる

この流れを、
凡事徹底で積み上げているからです。


13. 生の情報は「人」、AIは「お化粧」

最近は、AIを使って文章を書くことも一般的です。
私自身も、AIは積極的に使います。

ただし、役割は明確です。

・生の情報:人
・整序:AI

現場で何が起きたのか。
どう判断したのか。
どこで悩んだのか。

これは、人にしか出せません。


14. このシリーズで目指すこと

「続けるためのブログ術」で目指すのは、

・一気に伸ばす
・派手に稼ぐ

ことではありません。

・ネタに困らない
・無理なく続く
・気づいたら信用が積み上がっている

この状態をつくることです。


15. おわりに:次回から扱うこと

今回は、第0回として
全体の考え方と構造を整理しました。

次回以降は、

・課題の見つけ方
・課題のサイズの決め方
・共感の置きどころ
・本質の整理の仕方
・現場への当てはめ方

を、1つずつ丁寧に解説していきます。

まずは、
「最近よく聞かれる質問」を3つ書き出してみてください。

そこから、ブログは徐々に動き始めます。


【音声解説】

本記事の内容は、
音声配信『契約書に強くなる!ラジオ』でも解説しています。
▽ 音声はこちら(stand.fm)


【執筆者】

ビジネス法務コーディネーター®/行政書士 大森 靖之
現場で実際に使える判断基準を前提に、契約実務を整理しています。


【ご質問受付中】

「この場合はどう考える?」「ここが気になる」
といったご質問がありましたら、お気軽にお寄せください。
本ブログや音声配信(『契約書に強くなる!ラジオ』)で取り上げます。

また、契約書の作成・見直し、契約実務の整理、
セミナー・講座のご相談(オンライン可)にも対応しています。
上部の「問い合わせフォーム」よりご連絡ください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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