契約書

自分で商売するなら契約知識は必須!

~「いい勉強」にキャリア・お金の無駄遣いをしないために

ビジネス法務コーディネーター®大森靖之です。
日頃は、ビジネス契約書専門(特にIT系に強い)の行政書士として、中小・ベンチャー企業様の成長発展のお手伝いをしております。

先日(2022年6月4日土曜日)、公益財産法人さいたま市産業創造財団様主催の「SAITAMAオンライン起業塾」の一コマ、「契約書の基礎知識講座」の講師をつとめました。

年明けから「セミナー企画」のご依頼をいただくことが多くなってきているのですが、それと反比例する形で「セミナー講師」の仕事は激減しておりまして(オミクロン感染拡大の影響もあり)、オンライン上ではありますが、久々の登壇です(ぜひ講師のご依頼もお待ちしております!!)。

それはさておき、こちらの起業塾への登壇は2020年~3年連続3回目となります。

「契約関係のいざこざ」
これは、起業時にとても多いのです。例えば、

・知人にホームページの作成を依頼したのにいつまでもできあがらない。全額前払いしてしまったが、どうにかならないか?
・起業当初に相手の言われるままに取り交わした契約書にべらぼうな違約金の条件があり、解約したくても解約できない!
・「契約の縛り」が起業当初は全く問題なかったが、成長発展していく中での足かせになっている、最初から知っていれば、こんな契約書取り交わさなかったのに…

などが挙げられます。

これらは「知っていれば避けられる」類いの話。

起業資金は限られているのが通常なのだから、「良い勉強」をしなくても済むように「知っていれば避けられる集」みたいな講義が、公的団体で実施されている起業セミナーの一カリキュラムにあれば、救われる方がいるのでは?と以前から考えていました。

この起業塾を2013年に受講・修了し、その流れから登録専門家もさせていただいているご縁から、公益財産法人さいたま市産業創造財団様のご担当者に、コロナ前の2019年秋頃に企画書を提出したところ、ご快諾いただき、それ以降、カリキュラムの一つに組み込んでいただいているものです。

初年度の2020年では、アンケート結果で概ね好評をいただいたものの、
・ビジネスプランが明確になっていない段階で契約書の話をされてもイメージがわかない
・起業前に契約書のことを学ぶ意義が伝わってこない

等々の厳しい意見もあり、その後改良を重ね、現在は、以下のような構成としております。

1.契約書の重要性を知る~起業時の契約関係のいざこざ事例から
2.「法律」って起業家を守ってくれるか?
3.会社(法人)のしくみ
4.契約とは?契約自由の原則とは?
5.報酬(代金)の決め方(契約的な観点から)
6.業務フロー・キャッシュフローと各契約条件とのリンク
7.契約書はこれだけ押さえれば9割OK
8.「ハンコ」の基礎知識
9.「印紙」の基礎知識

上記は、商売をやっていく以上は「当たり前」として知っておくべき知識ながら、意外にも体系的に学ぶ機会は少ないようです。
また、「契約法寄り」のセミナーは結構あるものの、「取引実務寄り」「ビジネス法務寄り」の講座は案外ないようで、その点は差別化になっているかなと若干自負しております。

国も起業を促進するなら、例えば高校の公民の教科書に入れるとかしていただきたいような項目ばかり…最近は高校の公民、「公共」のカリキュラムに契約の項目が入ってきているようですが、消費者契約に関するくだりが基本線ですので、若い方々が上記のような商売とリンクさせた契約知識を学ぶ機会はほとんど無いものと思われます。

それはさておき、
・起業時の最初の段階で、契約関係のいざこざに巻き込まれ、貴重な資金を失ってしまう
・仕事を取ったのはいいけど「骨折り損のくたびれ儲け」になってしまった

こういうのが続くと、金銭的・精神的な負担が大きくのしかかり、事業の継続を諦めてしまう起業家の方をたくさん目にしてきました。
たまにではなく、かなりの頻度です。

こういった点からも
「契約書をきちんと結んで、ちゃんとした仕事の取り方をすることが重要です!」
「契約書の読み方ではなく、ちゃんとした仕事の取り方の説明をしますよ!」
こういう切り口から、今回もお話をさせていただきました。

「変な仕事の取り方」を続けていると、発注者にいいように使われ続けるだけで、ある程度のキャリアを重ねても何らのスキルが身につかない、あるいは個人・会社に何のノウハウも蓄積されていないということにもなりかねません。

契約書に関する知識の有無は、起業家(フリーランスを含む)のキャリア形成にも影響を及ぼします。
起業セミナーを主催する公的機関、クリエイターを輩出する専門学校、大学などのご担当者の方、ぜひ、この「契約書の基礎知識」をカリキュラムに入れていただければな、と思っております。

講師は私でなくとも構いません。
もしご入り用であれば「こういったことを教えると受講生に刺さる」といった具体例、あるいは、テキスト類を無償提供しますので、もし、ご検討いただけるご担当者の方、右記問い合わせ先までご連絡いただければ対応させていただきます。

以上についての「思い」は、stand.fm「契約書に強くなる!ラジオ」でもお話ししております。
文字だけでは表せない微妙なニュアンスを気取らずにお伝えできるのが音声配信の魅力です。
「ながら視聴」でも知識を得ていただけるようにお話ししておりますので、一度お聴きいただければ幸いです。

最後まで、お読みくださりありがとうございました。

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