ビジネス法務コーディネーター®の大森靖之です。
ビジネス契約書専門の行政書士(特にIT&クリエイター系の契約書に強い)のほか、コミュニティFM局の構成作家兼パーソナリティとしての活動もさせていただいております。
起業コラム
NPO法人さいたま起業家協議会の起業コラムに
「契約書へのサインを急かされたとき」
をテーマに寄稿しております。
特に
・これから起業しようと検討中の方
・起業して間もない方
のご参考になれば幸いです。
当該「起業コラム」をご覧になるには、以下の画像をクリックしてください。
こちらのコラムについての補足です。
「急かされている」状況では、心理的な圧迫感から、マトモな判断はできません。
特に、4000円の印紙を貼るような継続的取引の基本となる契約書(取引基本契約書、代理店契約書、フランチャイズ契約書等)の場合、「将来にわたって」経営への影響を及ぼす可能性もあることから、契約書にサインするにあたっては慎重に対応していきたいところです。
裏を返せば、「未来永劫、搾取しようと企んでいる相手方(まではいかずとも、将来にわたって自己に有利な契約条件を保持しておきたい相手方)」にとって、「とにかく急いでサインしてください」は、その搾取や保持のための常套句です。
このような「圧」をかけられているシチュエーションにおいては、上述コラムにありますように、
・現時点までで決まっている事項(目的物、金額、納期、数量など)で発注書や注文書を作成する
あるいは、最終的には、
・契約書を取り交わさない(未来永劫搾取されるようなことがないように、目先の利益を獲りに行かない)
といった「オプション」がある、ということを頭の片隅にでもいれておいていただくと、いざという時にお役にたつと思われます。
とりわけ、起業したばかりの方は、起業時に目先の利益を獲りに行ったが為に、不合理かつ理不尽な内容の契約書にサインをさせられ、それが足かせとなって、その後の成長が阻まれているということをしばしば目にします。
「この契約書は怪しい」と思ったら、弊所などの専門家にご相談されることをお勧めします。
本ブログのタイトルにもしましたが『契約書へのサインを急かされたら騙されていると思う』くらいでちょうどよいと、経験則上思います。
音声解説
音声配信アプリstand.fm「契約書に強くなるラジオ」では、上記についての深掘り解説もしておりますので、より詳しく知りたい方は、こちらもご参照ください。
【トピック】
▼「契約書へのサインを急かされた時の対処法」
▼「契約書に書いてあることは“絶対に“守らなければならない」
▼不合理・理不尽な契約書を無理矢理ゴリ押しされたと訴え出ても、ビジネス契約である限りは誰も取り合ってくれない
▼それでもゴリ押しされそうな場合は
・注文書、発注書、覚書などで最低限の合意をする(トラブルなどが発生したら民法や商法に基づいて処理する)
・契約書の取り交わしを断る(取引しない)
▼最初が肝心
・契約取り交わしの段階から「圧」に屈していては、今後の取引関係においても「圧」をかけられ続ける(良い関係性ではない)
・言うべきことは言う!
▽音声をお聴きになるには、以下をクリックください(音声配信アプリstand.fmへ)。
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最後まで、お読みくださりありがとうございました。
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