ビジネス法務コーディネーター®大森靖之です。日頃は、ビジネス契約書専門(特にIT系に強い)の行政書士として、中小・ベンチャー企業様の成長発展のお手伝いをしております。
「契約書作成」という言葉の使い方ひとつで、場合によってウン千万、ウン億円の差がついてしまうかも?というプレッシャーの中で仕事をしていますと、言葉についてシビアに取り扱わなくてはいけないシーンばかりです。
また、コラムやブログ、日常的にはメール、SNSなど、文章を書く機会もありがたいことにたくさんいただいております。
「文字だけで相手に伝える」というのは、文才のない私のような人間にはとても難しいです。
私なりに最近意識しているのは、言葉一つ一つの辞書的な意味を確認して文脈を作ること。
一番の相棒はこちら。
これまで色んな辞書を使ってきましたが、『三省堂国語辞典』が自分的には一番ストンと落ちます。
しかも法律用語や新語にも強い!かなり重宝しています。
国語辞典って、実は、各社各様編集方針が違いますから、語釈に凄い「クセ」があって、読み比べてみるととても面白いんです!
これまで辞書沼にハマっていて、各社の辞書を使ってきましたら、それぞれの「クセ」はある程度把握しているつもり。
この「国語辞典の面白さ」について、私が構成作家兼パーソナリティとしてかかわっている、
FM Kawaguchi(FM川口)ちょいワルMonday(毎月第2、第4月曜日19:00~生放送)
という番組の「ちょいワルオーディオブック」というコーナーで特集をしたことがあります。
この時は、出版社が同じ三省堂ながら、全く異なる編集方針のために、語釈の差が分かりやすいということで、『新明解国語辞典』と比較しました。
ぜひ一度ご覧いただければ幸いです!
国語辞典については、また別の機会に詳しくブログに書きたいと思います!
ただ、国語辞典も良いのですが、冗長な文章とならないようにするためには、類語辞典も欲しいなーと思っていて、実際に各社のそれを書店で見比べて見たのですが、どうも自分のニーズとマッチせず…
モヤモヤした日々を過ごしていた中、書店で手に取って「これだ!」と思ったのがこちらの本。
『ことば選び実用辞典』(学研)
以下のように、同じような意味であるものの、微妙にニュアンスの違いがある各用語について、コンパクトに分かりやすく掲載されています。
【契約】
『ことば選び実用辞典』(学研)
合意によって成立する約束。
【口約】
『ことば選び実用辞典』(学研)
口約束。
【誓約】
必ず守る約束。
『ことば選び実用辞典』(学研)
契約関連の用語でもニュアンスに微妙な差が。
「口約」。「公約」は知っていたものの、この言葉はこちらの辞典ではじめて知りました。
「一筆取っておく」際の書面を「誓約書」と言ったりしますが、なるほど、意味的も「誓約書」がしっくりくる。
といった具合に、言葉遊びをしてみるのも一興であります笑
最後まで、お読みくださりありがとうございました。
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