契約書に強くなる！ブログ

ビジネス法務コーディネーター®の大森靖之です。
日頃は、ビジネス契約書専門（特にIT系に強い）の行政書士として、中小・ベンチャー企業様の成長発展のお手伝いをさせていただく傍ら、埼玉県川口市にあるコミュニティFM局、FM Kawaguchiにて『ちょいワルMonday』という番組（毎月第2、第4月曜日19:00～生放送）の構成作家兼パーソナリティとしての活動もさせていただいております。

今回は、こちらの本のご紹介です。

夏は長編小説にチャレンジしたくなる季節なんです。
・外が暑すぎて活動的になる気になれない
・文庫本の各出版社とも、大々的なキャンペーンを打つので、書店に立ち寄ると何となく買ってしまう
この二点が主な理由かと思われます。

それはさておき。
真山仁さんはいわずもがなの著名な小説家。
私自身も『ハゲタカ』『マグマ』『ベイジン』…等々、これまでに読んできました。
映像化されている作品もたくさんありますよね。

フィクションなのに、とてもフィクションに思えないリアリティに、どの作品ものめり込んでしまいます。
加えて、「楽しむ」だけではなく「（社会の）勉強にもなる」。これが真山さんの作品を愛読する理由。

ちなみに、この本『オペレーションZ』の参考文献の一部がこちら。

・国内政治
・国際政治
・経済
・財政
・金融
・税務
・医療
・地方創生
…etc
と、幅広いジャンルの本が掲げられています。
したがって、上記のジャンルの勉強にもなります。

この本だけでなく、真山さんの作品全般に言えるのですが、ストーリーを追いかけていると、「事象」についての正確な理解をするために予備知識を得たくなり、その度、ネットや辞書などで予備知識を調べたりするので、読むのには時間がかかりますが、充実感と勉強した感は半端ないです。

小説なので、あらすじを書くことは控えます。

個人的に「読んで良かった」と思うのは、主人公の一人が「財務官僚」というところからはじまり、
・財務省ってどんなことやっているの？
・官僚って、実際にどんな仕事をやっているの？
がまずよく分かります。

そして、もう一人の主人公「総理大臣」を通して、
・政策ってどうやって決まっているの？
・政治家と官僚の関わり合いってどうなってるの？
・政局って？
・外交って？
・外圧って？
・国際間の交渉・契約って？
・メディアの動き方は？
といったところまで、リアリティをもって理解でき、
「（実際に発生した）ニュースの裏側って恐らくこうなってたんだー」といった新鮮な驚きと発見が各所にあったところです。

真山さんの小説って、視野を広げてくれることはもとより、「事象」の深掘りの仕方が学べるんですよね。今後も愛読していきたいと思います。

●音声配信

stand.fmにて、上記についての音声配信をしております。
文字だけでは表現できない微妙なニュアンスを気取らずにお伝えできるのが音声配信の魅力です。
「ながら視聴」でもお楽しみいただけるように話しておりますので、ブログ読者の皆さんにも、一度お聴きいただければとても嬉しいです。

最後まで、お読みくださりありがとうございました。